鍛造とは
金属素材を打撃・加圧することによって、金属内部の隙間をつぶし、結晶を微細化し、
目的の形状に成形することである。
鍛造の特徴
- ・材料使用量の抑制
- ・切削工程の省略(加工代の削減)
- ・金属内部組織の改善
- ・高強度・強靭性
- ・軽量化
ファイバーフロー(鍛流線)とは
鍛造品には地層切断面のような製品形状に沿ったファイバーフローが形成されるため、高強度・耐久性・衝撃値などが得られ、安全性を必要とする重要な部品に使用されています。つまり、金属は結晶組織によって構成されていますが、加工した際にはこの結晶がつぶれて引き伸ばされたり、寸断されたりします。この金属組織のもつ流れをファイバーフロー、もしくは鍛流線といいます。金属の強度を見定める上では大切な概念の一つです。
熱間鍛造機における型打可能範囲


鍛造と鋳造の違い、鍛造の分類
| 鍛造と鋳造の違いは | ||
|---|---|---|
| 鍛 造 | 鋳 造 | |
| 加工方式 | ・溶融しない程度に加熱した金属を金型に押し込み成型する。 | ・溶かした金属液を型に流し込み、成型する。 |
| メリット |
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| デメリット |
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| 鍛造の分類 | ||
|---|---|---|
| 『鍛造温度』による分類 |
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| 『変形方法』による分類 |
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<鋳造工程>

<鍛造工程>ハンマー、プレス等の設備や金型を用いて、材料に圧力、打撃を加えることにより、必要な形状に成形する。

